忘れないでね車検の期間

車検は一ヶ月前に

いつでも車検は受けられるのですがどのタイミングがベストでしょうか。

迫り来る車検の有効期限に対してはどのようなタイミングで迎え撃つのが一番良いと 考えているか、玄人ならきっと「残り一ヶ月を切ったらいつでもいいからなるべく早く 都合をつけてディーラーか知り合いの整備工場へ持ち込むか、金銭的に余裕がなければ 低価格がセールスポイントの車検専門店へ予約の電話をするべきかな」と答えます。 綱渡りが好きな人なら期限ギリギリの最終日に受けてもいいのですが、それだと予定が 狂って1日遅れただけでもうアウトになってしまうので危険な賭けになりますし、 その賭けに勝って得られる物がよほど素晴らしい物でなければあえてそんな無茶をして 勇気を示さなくてもいいのではないでしょうか。 母校の同級生が集まる忘年会で「車検ギリギリに出してやったぜ、ちょろいもんさ」 と鼻を高くして自慢できるのは確かに魅力的ですが、マイカーが車検切れになるリスク を考えると「へぇ凄い相変わらずかっこいいね、憧れちゃうな」と皆に尊敬の眼差しで 見つめられることを差し引いても少々わりにあわないかもしれません。 継続して愛車でドライブするためにも、欠かさず行っている毎週末の歯科医院への通院 のためにも、毎年紅葉の季節にカメラを持参して散歩する公園巡りのためにも、車検 を切らすことのないよう早めに済ませてしまったほうがいいのです。 ではどれくらい前がいいのか、自動車免許を手にしたばかりの若葉マークの超新人 ドライバーはここでドライブでやってきた海よりも深く悩みます。 ですがどれだけ悩もうがベテランドライバーに聞けばすぐに解決するのでそれほど 深刻な話ではなく、相談する相手が車検前に自分の自動車を整備する知識を持って いなくても、駐車場の壁にぶつけたまま板金工場で修理せずへこんだドアの車に 乗っていたとしても、ドライバー暦が長ければ車検については詳しいので高確率で 正しい道へと導いてくれるでしょう。 これまで何回、何十回と車検を経験してきたドライバーなら常識ですが、有効期間が 1ヶ月を切ったら速やかに準備に取り掛かります。 そうすれば現在の有効期間からぴったり2年延長することが出来るので、無駄が一切 発生しないお得なタイミングになるわけです。 仮に車検の有効期間が11年11月1日まであったとしましょう。 その1ヶ月前の11年10月1日から11年11月1日の間に車検を通せば新たな 有効期間は13年11月1日になる仕組みで、11年10月6日に車検を受けたから 次の有効期間はそこから2年の13年10月6日ね、とはならないのです。 もしそうなら可能な限り期限寸前まで我慢してギリギリのタイミングで車検を受けた 方がお得感がありますが、そうすると車検場が混雑したりユーザーが無理をしたりと 問題が発生しそうなのでこうしたルールが決められているのです。 早めに受けても有効期間が無駄にならない、このことは車検初体験のドライバーには ほとんど知られていないことで、1回だけの経験者でも気付いていない方が少数なら いるかもしれないほどの豆知識です。 では1ヶ月以上の有効期間を残した状態で車検を受けたらどうなるのでしょうか。 上の例で11年9月20日に車検を通した場合、なんとそこから2年に短縮されて 13年9月19日まで有効となってしまいます。 これでは元々の車検が1ヶ月以上無駄になって大損ですので、よほどの事が無い限り やってはいけないタブーなことでしょう。 1ヶ月前からはオッケーだけどそれ以上は認められない、これが車検に与えられた猶予 みたいなもので、余裕を持って2ヶ月、3ヶ月も前から車検に出すのは愚かなことです。 これらのことを総合的に考えると、車検を受けるタイミングは期間終了の1ヶ月前から 最終日までの間、でもギリギリは避けたほうがいいのでせめて1週間前までには、 というのが最終的な答えになるのではないでしょうか。 その時期に自分は日本にいない、遠く離れた土地にいて帰ってこれない、などの理由 があればやむを得ませんが、そうでなければこのタイミングがベストチョイスです。